ある日の浄化ケアのご利用の方は保育園で働く保育士の方で、化学物質過敏による症状が悪化してきたとのご相談でした。洗った寝具が各家庭から持ち込まれる月曜日は特に柔軟剤のにおいで体調が悪くなるとの事、以前にも増して通勤のバスや電車の車内も苦しくなってきたと、日常生活に支障が出てくるほどになられていました。
私自身がこの病に理解を持ったのは2012年公開の「いのちの林檎」というドキュメンタリー映画がきっかけでした。
どこかのタイミングでTVで見た番組がこの病気の理解を促進するのにとてもよかったなぁという記憶を頼りに調べると見つかったのがこの番組。無料で視聴ができます。保育園の主任さんにも動画をシェアして、見ていただけたそうです。まずは知ることから、そして議論をして、それぞれが考えてみる事、できる事をする必要があるのではないでしょうか。
NNNドキュメント「化学物質過敏症~私たちは逃げるしかないのですか~」(2017年)
改めて全編を見たならば、是非1人でも多くの方にご覧頂きたい内容でした。誰にとっても、いつ発症するかもわからないというのは変わらぬ事実ですがそれ以上に心配なのは子どもたちへの影響です。
「直ちに健康被害はない」かもしれませんが、知らないうちに化学物質は体内に蓄積していくもの。いつ表面化するかもわからないというリスクは極めて高いと感じます。発達グレーゾーンが増えていると言われて久しいですが、それには
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- 脆弱で多様性に欠如した腸内細菌叢と脳の関係性
- 幼児期の運動不足による脳神経系への刺激の少なさ
- 化学物質過敏による脳神経系や自律神経系へのダメージ(それは香害のみならず、農薬など全て)
それらが複合的な要素となって、未発達で未熟な子ども達の心身をボディブローのように蝕んでいるその現れなのではないかと私は思って危惧しています。
この番組を見た当時、私はおうちサロンの傍、街のリラクゼーションサロンにも席を置いていて週に数回出勤していました。早番で入ることが殆どでしたので毎回店内で大量のタオル類の洗濯と室内干し作業をしていましたが、在籍していたその数年の間に柔軟剤臭が突如許容できなくなり最終的には吐き気と頭痛に見舞われるように。同時期にそれまで利用できていた一般的な美容院にも行けなくなり、おしゃれ染もパーマもできなくなりました。私自身、多分この番組がきっかけで、これ以上悪化しない為にと極力取り込まない努力を生活の中で本格的に取り組むようになっていったと記憶しています。逃げるしか手立てがないなんて、生きているのが本当に辛くなるとリアルに想像したからでしょう。それでもやはり、説明をしても家族からの理解が難しいと感じる場面はいくつもありました。(例えば家族の使うシャンプーの類や、整髪料、香水など)(余談ですが、私自身が育った環境では物心ついた時から米国製の柔軟剤や乾燥機に入れる香りのシートなどを常用する、化学的な香料が常にある家庭で育ちました。子どもが生まれるまでは香水もネイルも、あるいは精油含めて「いい香りがするもの全般」が大好きな人でした。(°_°))
実際に浄化ケア(ゆるりはではそう名付けている美座療法)がどこまで効くのかは定かではないにしろ、今体内に蓄積されている化学物質を無毒化する施術、浄化を極めてゆくことが一つ寛解への道であることは間違いないと思います。そういう意味で、食事や環境から出来うる限り化学物質を取り込まないと同時に、できる限り自然の中で過ごすこと、浜辺を歩くアーシング、ケイシー療法のヒマシ油湿布、こまめな靈氣も有効と思います。その後彼女からは通勤のストレスを軽減するために、原付を購入されたとのご報告が届きました。できるところから即実行、大事ですね。
ゆるりはのHPには「香水や柔軟剤などの香りにご配慮ください」旨を確かどこかに小さく記載しているかとは思いますが、引き続きご来店時、セミナー受講時等、ご配慮頂けましたら大変助かります。いつもご理解とご協力に感謝しています。ありがとうございます^^