私とは何者なのか
見えないし
わからない
どこからともなく
やってくる
この不安は何なのか
地に足がついていない
不安定さ
生きることも怖ければ
死ぬことも怖いのに
なぜ死にたいと
思い続けているのか
特に女性は
人生の中で
呼び名が変わる機会が
男性より多い
妻になったり
嫁になったり
母になったりで
目の前の
果たすべき役割に追われ
その役割に自分の存在を認め
自分の本音や本心は
置き去りにするつもりもなく
置き去りにし
いつの間にか
何が本当で
何が偽りで
何が自分で
何が演じてる自分なのか
全てが真実のようで
全てがまやかしのようで
目の前の人や置かれた環境に
器用に自分を合わせて
生きてきた人ほど
全ての役割から解き放たれた時
ようやく私で生きる
自由を手に入れたはずなのに
全てを失ってしまったような
喪失感と空虚感に包まれる
自分の半生を振り返る作業は
自分で生きていく道へと
舵を切るのに 欠かせない作業
20年前よりも
10年前よりも
5年前よりも
そして
1年前、半年前よりも
自分で自分の人生の舵をとり
人生の主役になっているのは
紛れもない事実
ゆるりは