先日オンラインで「マイクロバース」というドキュメンタリー映画を見ました。
Microbirth Japanese マイクロバース
from Alto Films on Vimeo.
2014年9月20日(土)に世界中で公開されたこの映画は、欧米の研究者への取材をもとに、微生物学や遺伝学の最新の研究を紹介し、慢性病の蔓延、人類の将来と、周産期ケアのあり方について問題提起しています。
制作・監督・撮影・編集:Toni Harman & Alex Wakeford 60分 英語(日本語字幕あり)
ものすごく要約すると・・・・・
歩く生命体=walking ecosystem である私たち という視点に立ち還る必要があるというメッセージ。
さもなければ、小児免疫疾患も、慢性疾患も増加の一途。未来に病気をこれ以上増やさないためにも、私たちは知る必要があるし、すぐさま対策を取るべきではと警告しています。
実は科学的に長期的な影響がよくわかっていない」出産時の医療介入のリスクについて。もっと医療従事者も、助産師も、お母さんたちも、知る必要がある。今、気がつかないうちに、将来の世代の遺伝子要素を変えているかもしれないのだから。
(このドキュメンタリーの取材がされているのは今から10年前。今日現在は当時仮説だったものが科学的に証明されてきているものも多々あるようです。)
<以下映画の中の言葉より抜粋>
出産の時の例えば、抗生剤、誘発、陣痛促進剤、帝王切開、かんし分娩といった医療環境や介入の全てが実は遺伝子のオンオフに関与して、エピゲノムを変化させ、それが後の健康に影響する可能性がある。同時に、陣痛や経膣分娩も、実は長期的な健康に重要な意味を持つ、欠かせないプロセスなのかもしれない。
今は帝王切開も、無痛分娩も増加傾向ですが、陣痛のストレスも本当は赤ちゃんに良いことかもしれない。ホルモンが変わる複雑なプロセスを通してエピジェネティクス的に免疫系の基礎形成を助けたり、代謝機能に長期的な影響を及ぼしている可能性も。
地球で生まれた私たち人間という生命体も、90%が微生物でできた微生物叢、ほんの10%が哺乳類。細胞の10倍が微生物とすれば、その数にしておよそ100兆個。細菌と、私たちの体内の細胞とは互いに補完し合い、何世代にも渡って共に進化してきて健康を維持している。それが生命体としての私たちであり、多種多様な微生物が調和して成り立っている。それが、現代人の微生物叢は多様性を失いつつある。例えば、南米のジャングルで孤立して生き、抗生剤など一度も使ったことがない人々の微生物叢と比較すると、すでにその多様性を3分の1失っている。
赤ちゃんは産道を通って出てくる時に膣から母親の細菌を獲得する。母親の細菌に覆われ、細菌を飲み込む。
これが赤ちゃんが細菌の世界、私たちが住む世界へ足を踏み入れる瞬間。そしてこの時に微生物叢の種が蒔かれる。
特に腸内微生物が、免疫系の働きや栄養、環境化学物質の分解においてとても重要な働きをしていることは周知でしょう。
このコロナ禍でのマスクや消毒、
ワクチンの影響についても通じると、思いませんか?
以下はUmiの家助産塾主催のイベントのご案内です。
マイクロバースの上映会も3月に2度予定されていますので
ご関心ある方はぜひ参加してみてくださいね。
💠2/27 三宅(春)さんの「いまさら聞けない助産師の歴史や開業権
~手続きと法・歴史・職能団体についてのお話~」 http://ptix.at/o53OCq
💠3/3(金)19:00~映画『SANBA』上映会&『お産、助産、私はどうしたいのか?』
ディスカッションwith青木マーキー_第2弾
http://ptix.at/RSgyBN
💠3/9(木)20:00~ 細田恭子さんの産前教育 <帝王切開>マタニティクラス これだけは伝えたい3つのこと
http://ptix.at/d8pk9W
💠3/10(金)21:00~ドキュメンタリー映画「マイクロバース」上映会 http://ptix.at/yLxFIs
💠3/22(水)10:00~ 第17回_三宅はつえ(春)さんの私流「新生児訪問」講座 http://ptix.at/zDz6VE
💠3/24(金)14:00~ ドキュメンタリー映画「マイクロバース」上映会 http://ptix.at/Kxc5VJ
💠3/25(土)21:00~ 棒田明子さんの「医療から生活へつなぐマタニティクラス 産後の暮らしと母親・父親教育」
http://ptix.at/hj4MZ0
💠3/30(木) 21:00 ドキュメンタリー映画「出産の自由を求めて」上映会 http://ptix.at/oIBYQa