自分を生きれない、その原因はどこから

自分を生きれない、その原因はどこから

探し物をしていて古い資料などをひっくり返していたら、懐かしいものが出てきました。フットケアサロン開業当初のパンフレットや、何度も作り直した講座資料などなど。引越しの時にこれらは「とりあえず取っておこうか」と一纏めにファイリングしていたのでした。私の中では親子講座全盛期(笑)、2010年にたった一度だけ開催した参加型講座の資料が出てきました。テーマは「我が子のGiftを探ろう!」というもので、前半はお母さん自身の親子関係を振り返るワークを通して「我が子の‘Gift’は何だろう?」を探ります。後半は「親子の縁は生まれる前から?」親子の過去世リーディングをセットにしたものでした。(過去世リーディングはお友達が担当しました)。3人くらい参加してくれてとても好評だったから又開催したいと思っていたものの、2010年はその後いろいろあり、翌年には東日本大震災もあり、以来そのままになっていたことを思い出しました。

前置きはこれくらいにして、今回は「なぜ自分を生きれないのか?」「その原因はどこにあるのか?」をちょっと掘り下げてみようと思います。

自分を生きるの意味

自分を生きるってどういうことだろう。

  • 「自分のために時間を使っているか」・・・生きるは、時間の使い方そのものだから。
  • 「自分のためにいのち(エネルギー)を使っているか」・・・生きるは、いのち(エネルギー)の使い方そのものだから。

「何をしたか(しているか)」私たちは「行動=自分」として認知し、「〜ができていない(していない)から自分を生きれていない」と評価しがちです。

  • 自分が何を感じているか
  • 自分が何を思っているか
  • 自分はそれを尊重しているか
  • 自分はそれを表現しているか

本当の「自分」は目に見えない「感情」そのもの、そして極めてこれらはとってもプライベートな領域の、快・不快の世界。
重要なのは「何をしているか」ではなく「何を感じているか」です。

もやもやの原因

こころの世界に生きている自分との距離

本当の自分をすっかり見失っているケースもあれば、本当の自分ではない別の自分を生きてることもあります。これまで気づかずに生きてきたのに、何かをきっかけにして「なんだかしっくりこない」というもやもや感が覆い被さり、生きづらさとして感じたり、自分は何をしたいのかを見失っている状態に、居心地の悪さを感じてきたりします。感じることから遠ざかって生きていると、感じる力はどんどん鈍くなり、こころの世界に生きている本当の自分との距離は遠のいたまま。時に、その居心地の悪さを認められず偽りの自分を生き続けるというケースもありますが、それもその人の選択。それぞれのタイミングがあるだけで、良いも悪いもありません。

自分らしくない自分を生き始めたのはいつか

極めてプライベートな領域の、自分だけの快・不快の世界が、他人の良し・悪しで侵害され始めてから。
自分ではない自分が形作られ、同じ行動や思考パターンを繰り返すようになった時から。

身近な大人である父親や母親との関係性の中で、無意識の世界に刷り込まれていったルールや価値観。多くは、子ども時代に「自分じゃない自分」がつくられていきます。

子ども期の家族の中での役割は大きく4つに分類されます。

ヒーロー(救済者・世話役)

  • ポジティブな面:
    自立的
    ゴールを達成する
    パワフルで自制心がある
    集中力と注意力がある
    賞賛を受け入れる
    秩序がある
    責任感がある
    成功する
    リーダーシップがある
    優等生
    生き残る
    忠誠心がある
    自分と他人を動機つける

 

  • ネガティブな面:
    拒絶を恐れる
    リスクを避ける
    完璧主義
    自分の個人的な欲求を無視する
    自尊心が低い
    未熟なアダルトチルドレン
    遊べない
    感情を識別できない
    自己疑念
    親密さを恐れる
    柔軟性がない
    失敗を恐れる
    罪悪感にかられる
    物事を先送りする
    直面することを恐れる
    生産的であろうとする
    他人に高すぎる期待をかける

スケープゴート(反逆者)

  • ポジティブな面:
    友達がたくさん
    楽に順応できる
    人生を楽しむ
    ストレスをうまく解消できる
    旅行が好き
    注目を求める
    楽しいことが好き

 

  • ネガティブな面:
    薬物依存
    他人を操ろうとする
    受け身的攻撃性
    合理化する
    問題の中心になろうとする
    嘘をつく
    向こう見ず
    無責任
    親しい付き合いに欠ける

失われた子ども(順応する子ども)

  • ポジティブな面:
    創造力豊か
    技術に巧み
    趣味が豊か
    読書家
    精神が発達している
    臨機応援
    孤独を楽しむ
    一人で自立して働ける
    独立独歩
    手先が器用
    良い聞き手、観察者

 

  • ネガティブな面:
    寂しい、孤立する、閉じこもる
    社交性にかける
    よそ者のように感じる
    自意識過剰の傾向
    自尊心が低い
    自己イメージが偏っている
    悲しい、落ち込む
    不信感、他人を責める
    他人と溶け込めない
    現実を恐れる
    空想の世界に浸る
    非行動的、決断力がない

マスコット

  • ポジティブ面:
    魅力的
    楽しげ
    家庭内の緊張を和らげる
    遊び心がある
    行動的
    注目を引く

 

  • ネガティブ面:
    自分の魅力に依存する
    自分の感情を否認して自己イメージを保つ
    依存的
    無責任
    注目を求める
    他人を責める
    他人に投影する
    本当の問題に注目するのを避ける

子どもにとっては家族・家庭が世界そのもの。その世界がたとえ歪んでいたとしても、子どもは生まれる環境も、育つ環境も選ぶことができません。「家族の幸せ、家庭の円満」のために生まれ持っている性質を活かしつつ「役割」を担うようになります。成長とともに自我が確立され、自我を解放することで「子ども時代の役割」を手放していくことができるケースもあれば、その「役」が染み付き自分そのものとしてその後もずっと演じ続けてしまっているケースも。自己犠牲の上での子ども時代の役を大人になっても演じ続けていると、自分自身(潜在意識)は苦しくなっていきます。子どもが成人後の、親子の距離感も大いに関係するでしょう。

親も人の子、まして初めての子育て、誰もが完璧な子育てなどできるはずもありません。人格障害や発達障害などを抱えての子育てかもしれませんし、親自身に現在進行系のストレスがあったり、親にも子ども時代に傷があり癒しが必要なケースもあります。「こうなったのは親のせい」「親が悪い」の一言では全く済ませられないのが複雑な親子問題、家庭の問題、そして心の虐待の問題です。(無論、不適切な養育や虐待等を容認するわけではありませんが、大事な視点です)

対話を通して自分自身と深く向き合った時、殆どのケースで子ども時代の何かしらの出来事と紐づいていきます。(誰もがすぐさま向き合えるとは限りません)生きづらさの解消に子ども時代の癒しはとても重要で避けては通れない部分ですが、上記の4タイプに当てはめることが目的ではなく、これは気づきのきっかけとして1つの材料に過ぎません。「親がこうだったからこうだったんだ」に当てはめ過ぎてしまうと、結果「過去」に縛られて生きていくことになりかねず、自分次第で克服することも、変わることも、成長することもできるという「事実」から遠ざかってしまいます。

役割を担うことによるネガティブな面で生きづらさを感じている自分も、存分にポジティブな面も持ち合わせている自分もいます。過去に縛られるのではなく、過去は過去として向き合い、過去と共生しながら、今も未来も自分らしく生きることはできるのです。

今を生き、癒しから回復へ

過去に繰り返し刷り込まれた無意識のルールは、清算することができます。その為に必要なことは「感情」を扱い「感情を味わい尽くす」こと。感情=自分自身ですから「自分自身を味わい尽くす」とも言えます。無理矢理に過去の子ども時代へタイムスリップする必要はありません。用意があるときに、その時のこころが受け止められる分だけ、今を生きながらも「感情から逃げずに味わう」ことを積み重ねていくうちに、閉じ込められていた自分が癒され、エンパワメントされて、生き生きとしていき「(本当の自分が)ようやく見つけてくれた!」と瞳の奥から輝きを放つようになっていきます。

ゆるりはのハートケアやハートセラピーではヒーリングで浄化をしつつ、「今」を意識し「感じる」を大切にできたら、結果インナーチャイルドも癒されていくと捉えていますが、「積極的にインナーチャイルドを癒したい!」という方は、それに特化したケアやプログラムを提供されているセラピストさんがいらっしゃるので、活用されると良いと思います。

もう1つ大切なことは、癒しのステージの後には、回復のステージがあるということ。癒しの後に、すぐ気楽になれる未来や自分らしく生きれる未来が待っていると思いがちですが、癒しは回復への道のスタート地点といっても良いでしょう。そして回復への道には、ステージがいくつも用意されています。その回復への道をサポートするのが、エネルギーケアやレイキ、フラワーレメディ、そして対話の時間です。

ゆっくり、マイペースに「自分を生きる」に取り組みましょう。
行動は心の表れ、その先の「どう生きるのか」に自ずと繋がっていきます。

命とは 家族とは 人間とは

一冊の本の紹介。子ども時代から20代の私には、自分を生きているという実感がほとんどなく、私はなぜ生まれ、なぜ生きているのか(生かされているのか)の意味がわかりませんでした。「もし今私が死んだら悲しむ人っているのかな」と常々思っていました。(暗い!)この一冊の本に出会ったのは10年くらい前、娘が10歳になる前だったと思います。この本がもし、思春期を迎える頃の私の本棚にもそっと置かれていて、ふとした時に手を伸ばし読む機会が与えられていたら・・・大きな救いになったのにと、読み終えた後に強く願ったのを覚えています。

子育て期の親に、おすすめしたい一冊
(ご希望の方には貸し出しますので、ゆるりはご来店の際にお声掛けください)




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