「靈」と「氣」
レイキは「靈氣」と旧漢字で表記します。なぜ「霊気」ではないのでしょうか。
「霊」という漢字から連想するのは、心霊・亡霊・生き霊など・・・。漠然と、現代日本人にとってはこの漢字のせいで「こわい」「おどろおどろしい」「怪しい」というマイナスのイメージが作られてしまい受け容れられないのではないかと思っていました。「霊=死者の魂」という意味はもちろんありますが、一方で「霊」には
- 目に見えない不思議なはたらきを持つもの
- 万物に宿る精気
- 不思議な、神聖な、神秘的な
という意味もあるのですよね。(神々しいイメージはなぜだか忘れがち!)用いられている2つの旧漢字の意味を知ると、レイキ(靈氣)の理解が更に深まります。初めて旧漢字の意味を知った時、感動しました。
靈=魂
漢字を三つに分解します
これは「雨」を意味します。自然に寄り添い、自然とともに生きてきた古来の人々。農耕民族として生きてきた日本人にとって、万物を潤し育む雨は、天からの恵み、命の源そのものでした。
これは「器」を意味します。天からの恵みを受け取る器=人間の体を表しています。
これは「巫女」を意味します。巫女さんは、天と繋がり神と人間との仲介役、神様からのお告げを人々に伝える人です。
従って「靈」という漢字は「人間の魂」を意味しています。
氣=エネルギー
漢字を2つに分解します
きがまえは、「湧き上がる雲」の象形文字。もやもやとした、水蒸気のようなものを表しています。
これは「米」。「穀物の枝とそこに成る実」の象形文字。米は命の源、エネルギーそのものです。
「気」は「〆る」でエネルギーが留まるを意味しますが、「米」は四方八方に広がるエネルギーを表しています。
従って、「氣」という漢字は「エネルギー」を意味しています。
まとめ
「靈氣」という2つの旧漢字からは、
- 天からの恵みを人間の器が受け取り、人間の体からもやもやとした四方八方に広がるエネルギーが出ている
- 魂を持った人間ならば、誰でもできる
ということが読み取ることができます。靈氣療法は「自分がパイプとなって天からのエネルギーを人に送る手当て療法」です。そして、「使えば使うほど、パイプとなった人間の魂は浄化されていく」ということも、この漢字の意味を知ることからスーッと腑に落ちるのではないでしょうか。
象形文字ってすごいですね。最初は「ちょっと怪しい?」って思っていた私も、この漢字の意味を知って以来、とても好きになりました。そしてレイキは「霊気」ではなく、画数多くバランスよく書くのは難しいですが「靈氣」を使うようにしています。