感じる力を蘇らせる
日頃からセッションや直傳靈氣の伝授の中でもお話している事に通じる、とてもシンクロした内容だった本の紹介です。自分自身をグラウンディングさせたいと思っている方や、ハートケア卒業したばかりの方は1冊お守りのように手元に置いておいたら良さそうかな?って思いました。もちろん、ゆるりは書庫にありますので、気になる方はレンタルしてくださいね。

私たちには、自分にとって何が心地よくて、何が違和感なのかを察知する「センサー」が本来備わっています。それは動物的な感覚、生存に関わる大切なセンサー。でも、そのセンサーを無意識に鈍麻させていることがあります。過去に深い傷つきを経験したり、厳しい環境に身を置いていたりすると、私たちは無意識にそのセンサーのスイッチを切ることで自分を守ろうとします。痛みや寂しさをまともに感じ続けるのは辛い上に、とても生きづらいですよね。一方で、不快な感覚をシャットアウトすると、同時に「喜び」や「幸せ」を感じる力もうっすらとボヤけてしまいます。不快だけを閉じ、快にはオープンにできるほど人間の心は器用ではありません。
ばななさんはそのセンサーが麻痺してしまうことの危うさを、生き物としての本能的な視点で語られています。
「地に足がつかない」の正体
感覚が薄れると「自分という存在」の輪郭までもが不確かになりがちです。自分の「好き」も「嫌い」もわからない。自分が今、安全なのかどうかも感じられない。そうなると、根拠のない不安や恐れに飲み込まれやすくなり、どこかふわふわと地に足がつかない感覚に陥ってしまいます。自分の中に確かな「ものさし」がないと、外側の基準や他人の目に振り回されたり、世の中の流れに呑み込まれてしまったり。自分軸で生きるのか、他人軸で生きるのか。最近よく聞く表現だと思います。感じ方は千差万別、そこに正解は存在しないのに、感じ方に対してもそれが正しいかどうかという「評価」が付き纏う。自分の感じたものに、不確かさを覚えたり、疑ってしまったり。人と比べて「変じゃないかな?」なんて思ってしまう方も。
直傳靈氣と「感じる力」の共鳴
この「センサーを取り戻す」というプロセスは、ゆるりはで伝授している直傳靈氣の習得と実践そのもの。靈氣による手当療法は、手のひらを通して自分や相手の体からのサイン・信号・響き(病腺)を感じ取ることができますが、それは頭で考えることではなく、ただひたすらに「感じる」という、きわめて原始的で、純粋な行為です。何より人間の三大欲求の一つ「触れ合いたい」欲求が双方で満たされ、幸せホルモンのオキシトシンも分泌されます。この感じるということが日常化して、感じる力が蘇ってくると、自分にとっての「快・不快」がはっきりしてきます。「あ、私はこれが嫌だったんだ」「これが本当の心地よさなんだ」と気づけるように。。。そのセンサーが働き出すことで、私たちはようやく「自分の人生」の舵取りができるようになって行きます。
このセンサーは実践なくして回復していかないのも事実。思考の世界から離れ、実体験と実体感の世界へ。
幸せは、どこに?
ばななさんは、幸せをどこか遠くにある特別なものとして描いていません。自分のセンサーを信頼し、自分を大切に扱うことの積み重ねの先に、自ずと立ち上がってくるもの。もし今、あなたが「自分が何をしたいかわからない」「いつも不安が消えない」と感じているなら、それはあなたのセンサーが少しお休みしているだけかもしれません。「感じる力を蘇らせ、心の声を聞く」一度閉じた心を開く方法が見出せない方もおられるかもしれません。また、心を開くことに恐れを感じる方もおられるでしょう。そのプロセスに伴走させて頂いているのがゆるりはのハートケアでもありますが、セルフケアとして、あるいはその第一歩として、この『幸せへのセンサー』は、そっと寄り添ってくれるような一冊になるかと思います。語りかけるような文体で、とても優しい一冊でした。





















