お話し会『この時代の産み育ての現場から思うこと』を終えて

過日の『この時代の産み育ての現場から思うこと』umiの家齋藤 麻紀子さんのお話会。会場参加の10名で円に座り、涼しい風が通るSEE THE SUNでの開催でした。閉会後は森戸海岸の海の家oasisでランチ交流会。涼しくてよかった!アーカイブ視聴含め27名のご参加、麻紀子さんのメッセージをご自身の出産や子育てにはもちろん、これから出会う人に手渡していって頂けたら幸いです。

産まれる前の胎児の時代からスタートしている人の人生。出産、保育、子育てを通してその後の人生にどう影響が出てくる可能性があるのか。
愛着の問題然り、何か過不足があれば一生をかけて帳尻合わせをするのが人の常だとするならば、昨今の動物的感覚を軽視し医療を過度に介在させる出産の現場や、もはや哺乳類とはいえない推奨される保育方法、子育ての知恵を伝承ではなくスマホ。。。それで本当に良いのだろうか。大人の都合優先で子どもに様々な皺寄せがいっていないだろうか。

「自分がもし◯歳の子どもだったらそれを望むだろうか?」そういった想像力を働かせ、人間としてのセンサーを鈍化させることなく違和感や嫌悪感に従った選択をし、これからの未来をどう支えてゆかなくてはならないのか、私たちが真剣に考える必要があると感じます。これから先もっと子どもが減り、もっと大人ばかりの社会になっていった時。大事な事はなにか、誰にとっても未来の社会は自分ごとなはず。
今日は麻紀子さん、ありがとうございました!

11/14には逗子文化ホールで、命をテーマにした映画の二本立て上映会を予定しているそうです♪
また、次回第六弾の逗子葉山 親育ち子育ちの会主催のお話会は、10/19(日)を予定しています。
ご関心ある方はPeatixをフォローくださいね。
https://yulureha.peatix.com/ 

以下は共同主催者のやすえさんの開催後のレビュー。内容の詳細がありますのでこちらにそのまま引用します。

新しい命の誕生のドラマは美しいだけではない…
周産期死亡率は世界一低く安全に子どもを産める環境の整った日本ですが、
その一方で2020年以降妊産婦の死亡原因のトップは自死となっています。

この数字が物語っているのは何なのか。
母親の心に寄り添ったお産や子育て環境が整っていないのではないか・・・。
この辺りを講師の 齋藤 麻紀子さんがひも解いてくれました。

お産も子育ても一人ではできない。
妊娠したとわかったら、まずプライドを捨ててと麻紀子さんは言います。
カッコつけない、遠慮しない。そして人に頼る。
助けてもらった恩は次の人に送る。
そうやって人とのつながりをつくっていく。

子育てで一番つらいのは孤独です。
これから子どもは減り続け、隣近所に子どもやママ友はいなくなります。
近くに学校や遊ぶところがなくなっていっていきます。
それを嘆くだけでなく、工夫して人とつながっていく。
これからはそんな力も必要になってきます。

こどもはたくさんのサインを送ってきます。
それは妊娠中も同じ。
陣痛促進剤を使っても、「今じゃない」と感じる赤ちゃんは産まれようとしません。
母親が今生まれる気がしない・・・
そう感じるならそれは赤ちゃんからのサインかもしれません。

妊娠や出産は本能的な行動。動物的直観がとても大切です。
人工的な分娩が必要なケースもあります。
しかし違和感を覚えたのなら、それにしっかり向き合うこと。
そして産まれきた赤ちゃんは全身を使って、泣いて、
自分の欲求を満たしてほしいと訴えてきます。

全てに応えることはできないけれど、
少しでも気持ちを受け止めることはできるはず。
幼少期の我慢や抑圧された感情を、人は一生をかけて取り戻そうとします。
その感情は思春期に出てきたり、高齢になって出てくるケースもあります。

「世界の中心は自分だ」

子ども時代にこれを十分やりきること。
赤ちゃん返りや反抗期は厄介かもしれないけれど、
わが子がしっかり成長している証だとことを忘れないで。

子育てに迷ったら「もし自分が子どもだったらどう?」
この問いかけをしてみてほしい。
その中にあなたと我が子の答えが見つけられるはず。

これから子どもが減れば必然的に大人の数が多くなっていきます。
するといつの間にか大人を優先の考え方、価値観、社会になっていきます。
こども真ん中社会はどこへやら・・・。
益々生きづらく不安定な時代になっていくかもしれません。

しかし、つい100年ほど前には日本も戦争をしていました。
いつの時代にも問題はある。
何があっても大丈夫、生きていける。
視座を変えれば新しい世界が見えてくる。
全ては最善。
そんな太っ腹な懐の深い親の存在が子どもを勇気づけます。

安産祈願とは、お願いすることではない。
「私はどんな子が産まれてきてもお守りします」と誓うこと、
親になることを覚悟すること。
覚悟して腹が据われば見えてくる景色は変わります。

子どもがたくさんの悦びを運んできていることに気が付きます。
けれど子育てに不安はつきもの。不安は貯めずにどんどんだす。
おならのようにプップク出して忘れてしまうこと。
不安も人と分かち合うこと。

こんな風に母として女性が育つことを助言し、知恵を授け、
母親を支えることを仕事としてきた助産師が活躍できる場が減っています。

女性には産む力が備わっていることを気づかせてくれる
存在が減っていくことは、不安な子育てを助長することにもなります。

子育てのスタート期に誰といるか。
その後の子育てを左右する重要なポイントです。

麻紀子さんはお産の保険適用が進むこのタイミングで、
助産師の分娩介助の価値が診療報酬の仕組みに反映されることを求める活動もされています。

麻紀子さん貴重なお話ありがとうござました。
会場は涙あり笑いありの温かい場となりました。

以下は麻紀子さんが後日投稿されたSNSを転記。

問い
「現在0歳児がいるのですが、1歳頃から子供を保育園に預けて復職する予定です。子供と一分一秒でも長く一緒にいたいのに、生活のために仕事をして、保育園の費用を払って子供を預け、一日朝晩の数時間しか子供と一緒に過ごす時間が無くなることが悲しくて堪りません。保育園に行けば同年代の友達もでき、プロの保育士さんとも接して、子供にとって大きな刺激になることはわかってはいますが、それにしても1歳からは早すぎると感じてしまいます。しかし自宅保育をするには仕事を辞めねばらならず、金銭的な面を考慮すると簡単には決断できません。」

そうね、そうよね、わかるよ、悩むよね。
困った話しです。
みんなが困るのに、
喉元過ぎれば問題提起していく人がいないので、
毎年毎年この問題はどこでも繰り返されています。

さて、
では、参加者の皆さんに聴いてみました。
あなたは何歳から社会(保育園や幼稚園)に出たかった?
自分が子どもだったら何歳からがいいの?

すると、
「3歳から」
「4歳から」
「私も3歳からでよかった」
「5歳でいい」
「7歳まで家にいたかった」
などなど、
1歳から行きたかったと言う人がいなかったのです。

面白いですね。
人によって
親にくっつく時間と
家での研究時間は、
それぞれ必要な分があるのかもしれませんね。
その子の育ちのための時間ではありますが、
実は子が親を育てるのに必要な時間でもありますね。

だから、さっさと離れるのはもったいないのです。
後々埋め合わせが課題です。
でも、場合により、保育園が親から離れられる避難先だったという人もいます。

〜7/11 逗子葉山 親育ち子育ちの会〜にて




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