今日は子どもの日。
「子どものあした」をテーマにした記事で埋まる東京新聞の紙面。
諸外国それぞれに抱える問題はあるにしろ、
日本は戦争も紛争もない平和な国にも関わらず、
経済的貧困と関係性の貧困、
そして誰もの命は平等に扱われるという
社会的基盤が脆弱な故、
命奪われる事件が後をたたない。
子どもの声を聞くと同時に、
子どもへの権利教育が急務。
権利の主張が文句やわがままと
捉えられやしないかと感じている大人もまた、
子どもの権利教育を通して人権を学ぶ機会に。
生まれたばかりの赤ちゃんの視点で書かれた
谷川俊太郎さんの詩が引用されていた。
『 うまれたよ ぼく 』
うまれたよ ぼく
やっとここにやってきた
まだ眼は開いてないけど
まだ耳も聞こえないけど
ぼくは知っている
ここが
どんなにすばらしいところか
だから邪魔しないでください
ぼくが笑うのを
ぼくが泣くのを
ぼくが誰かを好きになるのを
ぼくが幸せになるのを
いつかぼくが
ここから
出て行くときのために
いまからぼくは遺言する
山はいつまでも
高くそびえていてほしい
海はいつまでも
深くたたえていてほしい
空はいつまでも
青く澄んでいてほしい
そして人は
ここにやってきた日のことを
忘れずにいてほしい。