近年、発達に関する相談や「発達障害」の診断を受ける子どもが増加傾向にあります。その背景には、発達障害に対する社会的な認知の広がりをはじめ、診断基準の整備や早期相談体制の充実など、さまざまな要因が影響しています。
かつては「少しおっちょこちょい」「落ち着きがない」といったグラデーションも含め、社会の中で個性の一つとして受け止められる余地が大きかった面や、社会全体のペースが今よりも緩やかだった側面もありました。その一方で当時は、「なぜ我が子が周囲となじみにくいのか」という理由が分からず、適切な情報や支援先にも繋がれずに孤立してしまう親御さんも少なくありませんでした。
子どもの育ちには、脳や発達の特性、そして取り巻く環境などが複雑に絡み合っています。誰もがそれぞれのユニークさや持ち味を携えて成長していきますが、現在の社会や教育システムの中で「定型発達」の枠組みにとらわれ、親自身が追い詰められたり、子ども本来の輝きを見失いそうになったりすることもあります。目の前のお子さんがたくさんの大切なことを教えてくれているはずなのに、つい「正解」や「理想」を追い求めて悩んでしまう……そんなジレンマを抱えている方も多いのではないでしょうか。
それは「発達の専門家」であっても例外ではありません。発達特性のあるお子さんを育てる現場では、教科書通りにいかないことの連続であり、身近な家族の理解や園・学校との関わりなど、悩みは尽きないものです。
今回は、臨床発達心理士であり、プライベートでは発達特性を持つお子さんの子育てに奮闘中の小林博子さんをゲストスピーカーにお迎えします。専門家であり一人の親でもある等身大の視点から、理論と現実のギャップ、ワンオペ子育てのリアル、そして子どもの力を引き出す「大人の眼差し」についてお話ししていただきます。

詳細
『発達の専門家も悩む子育てのリアル』
〜子どもの特性との向き合い方〜
1)10/27(火)10時〜12時半
2)11/15(日)10時〜12時半
会場:ゆるりは逗子葉山
定員:各回5名
参加費:2200円(当日現金払)
お申込み方法:yulureha@gmail.com へEmailまたは公式LINEより
博子さんからの呼びかけ文:
こんにちは。小林博子です。
現在は大学で発達心理学を教え、これまで臨床発達心理士として支援に携わってきました。プライベートでは、発達特性を持つ4歳児と魔の2歳児のワンオペ育児に奮闘しています。これまで発達や心理学について研究し学びを深めてきましたが、実際に特性のある我が子を育ててみると、理論や教科書通りにいくこともあれば、思い通りにいかないこともたくさんあるということを肌で感じています。お話会では、難解な理論ではなく、私自身の体験(失敗や辛かったエピソードも含めて)を中心にお話しします。専門知識の中で「本当に役に立ったこと・立たなかったこと」をはじめ、特性がある子を育てる実体験を通して私自身が感じたこと、日々意識していること、そして「これから」に向けてのお話ができればと思っています。
また、発達障害やグレーゾーンのお子さんを育てる中で、周りに理解されず孤独を感じている親御さんはとても多いと実感しています。私自身もその一人です。だからこそ、親ひとりで抱え込まず、子どもの特性を言語化して園や学校を味方につけ、みんなで子どもを見守る環境を作っていくヒントを共有したいと考えています。
正解のない子育てについて、皆さんと一緒に「これでいいんだ」とホッとできる時間を過ごしませんか?
支援者の方はもちろん、同じように悩む仲間と「横のつながりが欲しい」という方、文章を読んでピンときた方、ぜひお待ちしています。お会いできるのを楽しみにしております。
1時間の博子さんのお話の後は参加者でクロストーク、フリートークの座談会にします。閉会後もっと話したいという方は残っていただき、ランチしながら談話を続けましょう(希望者は各自持参)。一人一人が胸のうちを開けるように、喋れるように、定員5名の小さな会です。ぜひお集まりください。

小林博子 (コバヤシヒロコ)
鎌倉女子大学短期大学部初等教育学科准教授。臨床発達心理士。これまで児童相談所、行政における発達支援、精神科心療内科、大学学生相談室等で心理士として数多くの臨床に携わる。2013年より大学で教育研究に携わり、2018年より現職。
発達心理学の専門家である一方、プライベートでは発達特性を持つ4歳児と魔の2歳児のワンオペ育児に奮闘中。理論・実践と現実のギャップにもがきながら子どもと向き合う、等身大の2児の母でもある。葉山町在住。



















