昨日の午後は、4ヶ月前に受講した『グリーフサポーター養成講座』のフォローアップ研修でした。

主宰の中西佳子さんがあしなが育英会の方を講師にお迎えし、ゆるりはを会場に開催されました。

主題は【境界線(バウンダリー)】
グループワーク(価値観ワーク)を通した人間関係の考察では、同じ出来事を見ても感じ方や受け止め方は人それぞれ違うということを再確認しました。参加者全員の価値観をすり合わせながら合意(コンセンサス)を形成し、最後はバウンダリーの視点から登場人物のあり方を改めて読み解いていきました。
- 境界線の引き方ひとつで、人と人との関係は大きく変化すること
- 自分と他者をしっかり分ける感覚を大切にすること
- その時々の心地よい距離感で、グラデーションのように境界線は柔軟に調整していくもの
自分と他者の違いを認識し、お互いの違いを尊重しながら合意形成に至ること。そして最後に全体を俯瞰し、再評価や再考察を行うこと。このプロセスそのものがまさに民主主義であり、誰にとっても対等で安心安全な場をつくるために欠かせない対話なのだと思います。欧米に比べて議論の文化が根付きにくい日本においては、こうしたソーシャルスキルを育む機会が、私たち大人にとってもまだまだ必要なのだとも感じました。また、対等で健全な人的支援の前提として、支援者自身が癒やされ、生活基盤や自身のグリーフ(喪失感)と適切に向き合えていることの必要性や、相談者の課題を自分の問題として抱え込みすぎず、然るべき専門機関へつなぐ(バウンダリーを保つ)大切さについても共有されました。
最後は相手も自分も大切にする対話にも触れ、子どもの自死という深い社会課題にいたるまでじっくりと言葉を重ねる豊かな時間となりました。子どもにとっての安心安全な場で然るべきは、第一に家庭。そして子どもにとっての社会である学校。大人がまず自分の人生の舵をしっかり握り、健全な境界線を保って心地よく生きる背中を見せていくこと。それが巡り巡って、子どもたちが自分らしくいられる【安心安全な場】を守ることにつながっていくのだと、改めて胸に刻みました。
また日本には「空気を読む」文化や、大人が無意識に子どもをコントロールしてしまう(境界線を侵犯してしまう)構造があるからこそ、まず学ぶべきは子どもの人権だと思います。その上で、一人ひとりの子どもの領域を守るための言葉選びや、相手も自分も大切にする対話(アサーティブな対話)について、子どもに関わる大人が学び身につける必要があるのではないでしょうか。
子どもたちの自死という切実な問題も、いじめも不登校も、境界線の課題と地続きです。子どもを一人の尊い主体として尊重しきれていない社会や大人の側に、本当の課題があるのだと私は感じています。
有意義な時間をありがとうございました。




















