発達ユニークの理解と受容について

「できない理由」は・・・

今から約2年前、副腎疲労症候群から患ったブレインフォグをきっかけに、「元来私にはADHD気質があった」という気づきを得ました。「自分が実は発達ユニークだった」と自己受容するに至ってから、可能な限り子どもの頃からの事を思い出してみました。実は子どもの頃からも、大人になってからもずっと「うっすらと皆と違うらしい自分」を十分には言語化できず、「誰も私を理解しないという現実」を真正面から受け止めるのは苦しいので、それを回避するために「私は私と開き直った態度」で自分の領域をギリギリのところで死守し、強がって生きてきたという側面にも気づかされました。

そこから見えてきたものは、社会の「一律の枠組み」に当てはまらないことで、生きづらさを抱えがちな今の子どもたちの姿でした。もちろん、先天的な特性としての「発達ユニーク」は存在し、適切なサポートが必要です。しかし同時に、いわゆる「グレーゾーン」とされる子どもたちが増加している背景には、もう一つの側面があるのではないでしょうか。

それは、子どもたちがそれぞれのペースで育つには、現代の社会や生活環境のスピードが速すぎたり、枠組みにゆとりがなさすぎるのではないか、という視点です。「何歳までにこれができるのが普通」という一律の物差しの中で過ごすことは、発展途上にある子どもたちにとって、想像以上のプレッシャーになっているのではないでしょうか。

0〜7歳期の子どもを取り巻く社会環境の変化や、大人の生活リズムに合わせた時間の流れ。そこにあるギャップこそが、今向き合うべき課題なのかもしれません。そして私自身の発達ユニークは、発達性トラウマによって後天的に身につけた気質と考察しました。

このブログ投稿は、読んだ方がご自身を振り返ったり、あるいは子どもの日常を見つめ直す機会になったらと思い、私自身の「ADHD的な特性やエピソード」を書き留めておこうと思ったのがきっかけです。「できない」とされる背景には、本人の努力不足や怠けではなく、また単に「個人の問題」として片付けられるものでもないケースが多々あります。「もしかしたら、今の環境や時間の流れが、この子の特性に合っていないだけかもしれない」。そうした視点を持つことは、子どもたちが自分本来のペースを取り戻し、安心して育つ環境を整える第一歩になります。それは、世代を超えて無意識に引き継がれてしまう「生きづらさの感覚」を、私たちの代で解きほぐしていくことにも繋がるのではないでしょうか。

幼少期〜学生時代の適応と葛藤

  • 親からは「A型なのにB型気質」「強い子」「言う事を聞かない」とラベリング
  • 工作や絵画が好きだったけれど、辞めさせられ英才教育
  • 複数受けた小学校受験は全落ち(当日泣く)
  • 小学生、苦手で上達しないピアノは辞めれず、好きだった習字は中学受験で辞めさせられる
  • 学校の勉強がつまらなく、常に妄想
  • 地図帳、地球儀、星座表、インテリア雑誌など何時間でも没頭
  • 専用カセットレコーダー付きの英語ナラティブ学習にどハマり、でも受験に不要と片付けられる
  • 4教科はキャパオーバーだった中学受験、2教科受験に変更、塾はまるで集中できない
  • 中学時代は数日徹夜の試験範囲丸写し勉強法で、資格・体感覚的に記憶して成績トップ
  • 範囲が広すぎて丸写し不可能、高校時代成績急降下、好きな英語だけは優秀
  • 憧れはヒッピー、自由への渇望

学習・情報処理の特異性

  • 名前は音だけでは覚えられず、漢字(表意文字)をみて初めてイメージとして定着
  • ひらがなやカタカナは情報として薄く感じる
  • 情報を非言語領域や視覚的に捉える傾向が強い。
  • 聴覚のみの情報(ラジオ、曲、時代劇のセリフ、落語など)が頭に残りにくい。耳から入った情報を処理している間に次の情報が入ってきてしまい「意味ある情報」に変換が間に合わない
  • 興味ある事には没頭、過集中。英語の速記はネイティブ超え
  • オンラインの極度の疲労。非言語情報が削ぎ落とされるスクリーン越しは脳が補完作業でフル回転
  • AIで作成された画像や資料なども画一的で、脳が拒否反応

行動パターン

  • 通信教育のループ。直感と好奇心で入会するまでの行動は速いが、継続が苦手で未開封のまま滞る・・を繰り返す
  • 「これだ!」と思ったら即行動。直感的にお金も使うので「お金への執着がない」と評される。貯金ができない。
  • ルーティンワークや「同時に同じことに取り組む」など苦手。一方無限の広がりを持つ分野には飽きる事なく没頭。
  • 不注意のサイン。買い物のお釣りを忘れる。鍵を忘れる。探し物が多い。怪我が多い。遅刻が多い。
  • 掃除は好きだけど、見えない空間はぐちゃぐちゃ。
  • 思考で整理して話すのが苦手。右脳直結型で話をする。表情など非言語領域を無意識に観察。
  • 「天然」「おっちょこちょい」「がさつ」「大雑把」と評される一方で、「しっかりしてそう」「何でもできそう」と、言語化能力と発言力、直感的な行動などで見られがち。(容量の良さでカバー)

書き出したものを整理すると、認められなかった右脳的特性と、現実の窮屈さから脳を守るための本能的な渇望、そして他者からの評される言葉、あるいは攻撃が「ADHD気質の現れ」だったのでしょう。

特性が理解されない

あるがままの自分ではダメ

自分が好きは否定される

誰にも理解されない孤独

人から支配される恐怖

普通に生きるようコントロールされる

適合するよう頑張る

脳が過緊張を起こし発達に歪み

常に副腎は疲弊

私自身、身体に記憶されていた未完の感情を見つめ直し、手放していくというプロセスを経験しました。だからこそ「自分の好き」を認められなかったり、周囲の物差しで評価され続けたりすることは、子どもにとっては「存在そのもの」を揺るがされるような、静かな、でもそれがいったい何なのか明確ではなきにしろ、「子ども自身では消化しきれない苦しみ」を生み出すのだという事を痛感します。

なぜ生きるのがこんなにも息苦しいのか――言葉にできない小さな身体は、その違和感を全身で受け止めています。昨今、社会問題となっている子どもたちの「消えてしまいたい」というほどの深い生きづらさや孤独感の背景には、こうした周囲とのズレや、本来の自分を守るための限界が潜んでいるのではないかと、リアルな感覚として共鳴するからこそ、私自身の言葉で伝える必要があるとも思った次第です。

後天性ADHDの理解が深まる本

環境やトラウマ、愛着形成が原因で脳にバグが起き、所謂ADHDの特徴とされる行動。安心感の中で自分を育む権利が奪われ、常に警戒し、自分を麻痺させたり、注意を散漫にさせて苦痛を紛らわせたりする行動。あるいは何かに過集中して多動な脳を落ち着かせる行動。こういった発達性トラウマによって引き起こされる後天性ADHDの症状についての理解や気づきを深めるのに役に立った本を紹介します。

 

『愛着障害なのに「発達障害」と診断される人たち』 (岡田尊司著)

この本は「発達障害のように見える症状の多くは、実は幼少期の慢性的なトラウマ(不適切な養育環境など)が原因ではないか」という視点に立っています。ADHD的な反応を、脳が生き延びるために身につけた生存戦略として解説していて、私自身の「人権を奪われてきた」という感覚と非常に親和性が高い一冊です。

『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』 (みきいちたろう著)

発達障害と見分けがつきにくい「愛着障害」の問題に焦点を当てています。「親に甘えられなかった」「頼ることは支配されることだった」という、安心できる拠点がなかったことで生じる不安定さが、結果としてADHDのような不注意や多動として現れている可能性を分析するのに非常に役立ちます。




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