理不尽と不条理な世界で

社会に出れば
世の中の不条理に
モヤることも
あるだろう

自分の力の及ばない
社会構造のなかで
モヤりながらも

声にならない声を
飲み込むことは
多々あるだろう

変える力もないのに
モヤっているだけの我が身

その感情を持て余すこと
それ自体がストレスで
いつしか「スルーする技」を
身につけていく

なかったことにする
最初から「ないもの」とする
無関心を装い
無感情を装う

そうやって自分を守りながら
生きているのが
大人たちだ

家庭という
小さな社会のなかでも
理不尽な振る舞いに苛立ち
やり場のない感情に
モヤることは
あるだろう

目に見えない構造のなかで
腹が立ちながらも
あえて声にせず
飲み込むことも
多々あるだろう

「本当に自分が思っていること」
「本当に自分が考えていること」
「本当に自分が感じていること」
「本当に自分がしたいこと」

それらを
「大したことではない」
「取るに足らないこと」と

奥へ押し込め
無関心を装い
無感情を装う

今日をやり過ごして生きる
そんな大人の気配や
押し殺したこころの動きを
子どもたちは
肌感覚で察知していく

 

大人が世界に
適応しようとする姿を
知らず知らずのうちに吸収し
写し鏡のように育っていく

大人が感じている
理不尽と不条理の世界

子どももまた
その地続きの世界に生きている

子ども時代に感じていた
理由のわからなかった違和感や
消化できなかった理不尽さは

大人になり、言葉を得たとき
「生きづらさ」という形で
ようやく自分の外へと
放たれていく

 




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