私たちは皆
生まれるも
死ぬも
自らは選べず
与えられた時を
ただ全うするだけ
そもそも古の私たちは
生きる事で精一杯で
生き延びる事に必死で
日々食べてゆく事で
日々暮らしてゆく事だけで
日は暮れ
また新しい日が訪れる
日の出と
日の入りと共に
今ここの日常の繰り返しと
積み重ねられた
暮らしが全てで
暮らしを支えるための
働くだった
そうやって月日は流れ
いつの日か枯れていく
自然や他の生物と共に
生きるとは
ただ自分の為に
与えられた時を
ただ生きるだけ
私たちは皆
めぐりの中に生き
そしてそのめぐりの中で
死にゆくだけ
なのに
生きる目的を探してしまう
生きる使命を探してしまう
本当は
果たすべき目的や
果たすべき使命なんて
今生には存在せず
結果を見届ける事も
できないのだから
あるとしたら
どう生きていきたいか
何を大切に思い
何を幸せと感じ
何を次の世代に
繋げたいかという
信念を持つ事だけ
自分のために生きるとは
自分の欲求が満たされる事
食べたい
眠りたい
安心したい
愛し合いたい
自分の命が満たされ
心が満たされる事
暮らしづくりに
時間を使い
充足する事
それ以外に
生きる必要はないというのが
本質なのかもしれない